イタリア産スパークリングワインはスプマンテと呼ばれており、弱発泡性ワインは含まれていません。
弱発泡性ワインはフリッツァンテと呼ばれており、1から2.5気圧の発泡性となっています。
スプマンテは3気圧以上の発泡性のある物だけが呼ばれる総称です。
実はイタリアのスプマンテは非常にバラエティに富んでおり、産地や製法など多岐にわたる魅力があります。
イタリア産スパークリングワインの製法は2種類存在しており、メトード・クラシッコと呼ばれる瓶のなかで二次発酵させる方法と、メトード・シャルマと呼ばれるタンクのなかで二次発酵させる方法です。
メトード・クラシッコは伝統的な製法ですが非常に手間がかかるため、量が少ないといいます。
ただしうまみは熟成されており、一度飲んで損はないという人が多いです。
対してメトード・シャルマはブドウのフレッシュさを感じたい人にピッタリだといいます。
辛口のスプマンテを楽しみたいなら、ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレ・ブリュット・リーヴェ・ディ・サン・ピエトロ・ディ・バルボッザがおすすめです。
新鮮な果実を思わせる味わいと、フローラルなブーケに魅了される人が多いといいます。
スプマンテを語るうえで欠かせない物の一つが、フランチャコルタ・サテンです。
メトード・クラシッコで作られており、スパークリングワインでは最上位の格付けである統制保障原産地呼称の認定を受けていることでも知られています。
クリーミーな口当たりと洋ナシやハチミツなどの華やかな香りは、一度飲んだら忘れられません。
手軽な値段で楽しみたいなら、プロセッコ・エクストラ・ドライ・ブルー・ミレジマートがおすすめです。
中辛口でエレガントな味わいは、後を引きます。
酸味と甘みのバランスが絶妙です。
甘口の物を求めるなら、イタリア北部で作られているアスティをぜひ試してください。
低価格でありながら品質は高く、メトード・シャルマ方式で作られているところがほとんどですが、メトード・クラシッコ製法を採用している所もあります。
なかでもおすすめなのがマルティーニ社のアスティ・スプマンテです。
フルーティーなマスカットの香りとすっきりした味わいは、世界で最も生産量の高いスプマンテとして知られています。
ユネスコ世界遺産で造られている珍しいスプマンテが、ガンチア社のプロセッコ・スプマンテです。
1850年に設立された会社で、2014年6月に生産地一帯がユネスコ世界遺産に認定されました。
キメの細かい泡とアロマティックな味わいは後を引きます。